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ビューティコラム

【医師監修】毛髪医療のスペシャリストに聞く「抜け毛」対策に有効な食べ物って!?

■この記事の監修者

監修
荒瀬誠治 Arase Seiji
徳島大学医学部皮膚科学分野 名誉教授
毛髪疾患の専門医師として円形脱毛症診療ガイドライン作成委員長や、日独皮膚科学会会長を務めるなど、日本を代表する毛髪医療のスペシャリスト。
1947年生まれ。1974年徳島大学医学部卒業後、同大学皮膚科入局。1991年徳島大学医学部皮膚科教授となり、現名誉教授。
専門分野:皮膚付属器の文化機構(特に毛包の生物学)、光と皮膚(特に紫外線発癌、DNA修復、癌抑制遺伝子)

アドバンジェンのお客さまとお話ししていると、「抜け毛」に悩んでいる方が多いことに驚きます。今回から8回にわたって、徳島大学医学部皮膚科学分野 名誉教授の荒瀬誠治先生と一緒に、さまざまな角度から「抜け毛」について考えてみようと思います。

目次

毛髪医療のスペシャリストに聞く「抜け毛」対策に有効な食べ物って!?

【医師監修】産後の抜け毛。その原因と対策 でもお話ししましたが、産後ママの多くが抜け毛に悩んでいるようです。

実際にアドバンジェンのお客さまのなかにも、「抜け毛」に悩んでいる方が多いことに驚きます。

そこで今回から8回にわたって、日本を代表する毛髪医療のスペシャリストであり、徳島大学医学部皮膚科学分野 名誉教授の荒瀬誠治先生と一緒に、さまざまな角度から「抜け毛」について考えてみようと思います。

第1回のテーマは、「抜け毛と食べ物」です。果たして「抜け毛」を防ぐ対策として食べ物は有効なのでしょうか? 合わせて、抜け毛に効果のあるサプリメントについても伺います。

海藻に含まれるフコダインが頭皮環境を整える

子どもの頃、「海藻を食べると髪が黒くなるから、海苔(のり)やワカメをいっぱい食べなさい」と祖母がよく言っていました。実際に海藻は髪の毛に良い食べ物なのでしょうか?

荒瀬先生

そうですね。おばあさんがおっしゃっていた海藻、例えば、コンブやワカメ、モズクなどのネバネバ成分には、フコダインという多糖類物質が含まれていて、毛根にある毛乳頭細胞や毛母細胞の働きを活性化したりするなどの効果があるといわれていますが、臨床的な証拠はありません。

海藻ばかりをたくさん食べたからと言って髪の毛がツヤツヤ・フサフサになるとは限りません。

「まあ、食べないよりはマシかな」くらいに考えましょう。

髪の質を高めるのに働く栄養素は多数ありますが、それらの栄養素はそのほかにも身体のさまざまな場所で働いています。

髪質の低下は命に関わることではないので、摂取された栄養素は、まずはエネルギー産生や内臓機能促進、ホルモン調整など、命に関わる営みに優先的に使われています。 ですから、1日3回の食事で栄養素をバランス良く摂り、必要なところに十分な栄養素が行き届いてこそ、海藻に含まれる栄養素は髪の質を高めるために機能するのです。

髪の毛を作るのに本当に必要なアミノ酸は食事やサプリで体内に取り込む?

食べ物に含まれている成分が髪の毛に働きかけるのですね。

荒瀬先生

髪の毛の主成分であるケラチンは18種類のアミノ酸の結合によりできたタンパク質で、髪の毛だけでなく爪や皮膚の角質層も形成しています。

ケラチンを作るうえで非常に大切なシスチンは、分子内に硫黄成分を含む含硫アミノ酸です。 つまりこれら毛髪製造に必要なアミノ酸を食べ物やサプリメントなどで体内にとりこむことは、「抜け毛」や「薄毛」の対策にもつながるといえます。

どのくらいの分量のアミノ酸をとればいいのでしょうか?

荒瀬先生

2007年に国際機構が定めた『アミノ酸の必要量』によると、成人の1日のアミノ酸必要量は、184mg/kg、そのうち含硫アミノ酸の元となる「シスチン・メチオニン」は15mg/kgとされています。 シスチン・メチオニンなどのアミノ酸を多く含む食品(食べ物)には、例えば、アジやサケ、サバ、マグロなどの魚類が挙げられますが、魚を食べるのが苦手だったり、食生活が偏りがちだったりする方には、これらのアミノ酸を含むサプリメントを摂取することも有効かもしれません。

食べ物だけでは不足する成分はサプリメントで補給する?

サプリといえば、美容院で「抜け毛対策」として亜鉛を勧められたことがあります。

荒瀬先生

生まれつき亜鉛を吸収できない患者さんでは、きちんとした毛髪が作られず脱毛が起こることより、毛髪製造に亜鉛が必要なことがわかります。

亜鉛にはケラチン合成を助ける機能がありますから、不足すると髪の毛が形成しづらくなってしまいます。

アミノ酸は亜鉛の力を借りて髪の毛の主成分であるケラチン蛋白に合成されるのです。せっかく食べ物からタンパク質を摂っても、亜鉛が不足してしまうと美しい髪の毛が作れないのです。

例えばアーモンドには亜鉛が多く含まれていますが、偏食や無理なダイエット、食事が進まない等、食べ物だけで必要量の亜鉛を摂取することが難しい人は、サプリメントで上手に補給してもいいです。 合わせて、亜鉛の吸収を高めたり、頭皮環境を整える効果があったりするビタミン群も一緒に摂取することをお勧めします。

ビタミンも「抜け毛対策」に効果があるのですか?

荒瀬先生

特に「抜け毛対策」に効果がある代表的なビタミンには、髪の毛の細胞の再生に関わるビタミンB2、アミノ酸の代謝やコラーゲンの生成を助長するB6、ビオチン等があります。

これらのビタミンは、食べ物ならレバーに多く含まれていますが、普通の食事さえしていれば必要量は十分とれます。 何らかの理由で必要量が取れない方はサプリメントで補ってもいいかもしれませんね。

まとめ

確かに、「抜け毛対策」としてそれなりの食べ物やサプリメントは有効といえます。

しかし一番の「抜け毛対策」は何といっても、バランスのとれた普段の食事、良質な睡眠の確保、ストレスのない生活、適度な運動、過度な喫煙飲酒を控えるなど生活習慣を整えることにあります。 まずは現在の生活を見直して、「抜け毛」を助長する原因を改善、そのうえで抜け毛を防ぐ効果のある食べ物、一部はサプリメントをプラスすることが、「抜け毛対策」になるだろうと考えます。

次回は、髪の毛のお手入れに欠かせない「シャンプー」について考えます。

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キーワード

育毛剤シャンプーシリコーンシリコンラウレスキューティクルアミノ酸系洗浄力泡立ち

監修者、ライター紹介

監修
荒瀬誠治 Arase Seiji
徳島大学医学部皮膚科学分野 名誉教授
毛髪疾患の専門医師として円形脱毛症診療ガイドライン作成委員長や、日独皮膚科学会会長を務めるなど、日本を代表する毛髪医療のスペシャリスト。
1947年生まれ。1974年徳島大学医学部卒業後、同大学皮膚科入局。1991年徳島大学医学部皮膚科教授となり、現名誉教授。
専門分野:皮膚付属器の文化機構(特に毛包の生物学)、光と皮膚(特に紫外線発癌、DNA修復、癌抑制遺伝子)

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監修・ライター
西村リサ Nishimura Risa
株式会社 sandalista 代表取締役
毛髪診断士認定講 師・コスメコンシェルジ ュ・WEB ライター
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、2008 年に独立。
自身の世界観を具現化するべく「sandalista(サンダリスタ)」を主宰。
スキンケア、ヘアケアに関する執筆活動や、講演、個別レッスンを通じ 多くの方に「善い美容週間の定着」を提案している。

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監修・ライター
横田淑美 Yokota Yoshimi
株式会社アドバンジェン 製品開発部部長
2008年株式会社アドバンジェン入社。「今日という日を、思いっきり楽しんでもらいたい」という願いを込めて製品開発に注力している。
1988年京都大学大学院・生命科学研究科修士過程終了(遺伝子操作・タンパク質解析研究)。1988年国内医薬品メーカー・応用生化学研究所入所。バイオセンサーの工業化に成功。2005年(国研)産業技術総合研究所勤務。バイオセンサーの研究に携わる。

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監修・ライター
行方昌人 Namekata Masato
理学博士
1979 年生まれ。
専門分野:細胞生物学、細胞工学、毛髪科学

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