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ビューティコラム

20代女性が悩む薄毛。薄毛は遺伝?メカニズムと対処法

■この記事の監修者

監修・ライター
行方昌人 Namekata Masato
理学博士
1979 年生まれ。
専門分野:細胞生物学、細胞工学、毛髪科学

薄毛は遺伝と関係があるのか、気にしている方も多いのではないでしょうか?

しかし、この都市伝説的な考え、本当に正しいのでしょうか? 現在までの世界中の研究報告を基に薄毛と遺伝の関係性について紹介していきます。

目次

薄毛は遺伝するの?

薄毛の症状には多くの原因があるとされています。 例えば20代女性について

  • 食生活
  • 生活習慣
  • 頭皮環境
  • 女性ホルモンの減少(ダイエット・ストレス・睡眠不足・出産・ピル・加齢)

などが良く例として挙げられていいます。

ではここに遺伝という原因は含まれるのでしょうか?

世界中の遺伝子研究報告では、

  • 男性型脱毛症(AGA)
  • 円形脱毛症(AA)

の代表的な症例について、遺伝的な要因があるとされています。

「やっぱり遺伝はあるんだ...」

と思った方。焦ってはいけません。

これらの研究報告は高度な科学的根拠に基づいて証明されていますが、統計学的な分析によるものです。

よって症例すべてにおいて、その遺伝が必ず原因となっているわけではないことも含んでいます。

先に述べたように、薄毛の原因は遺伝的な背景以上に多く存在していて、薄毛になるトリガーは、いろいろな要因が重なることで、引かれてしまうと考えられています。

あなたの薄毛は遺伝なの?

現在、薄毛になってしまった原因が遺伝によるものかどうかを判断する方法は残念ながらありません。

もし、薄毛症状が女性のAGAやAAであった場合は、遺伝的な背景が要因の一つとして考えられる場合があるということになるでしょう。

ただし、多くの要因である中のひとつでしかないということも言えます。

つまり、遺伝的な要因以外について、正しく対処していけば薄毛改善につながることは大いにありえます。

薄毛が気になりだしたとき、まず遺伝と考える前に、食生活や生活習慣の見直しや、頭皮環境の改善を実践してみましょう。

今はまだ大丈夫。だけど親族が薄毛。今からできる予防法は?

「親族が薄毛で将来心配!」

という意見をよく聞きます。

では薄毛要因の遺伝とは本当のところどうなのでしょうか?

この場合においても世界中で家系を考慮した遺伝研究によって一部明らかになっていることがあります。

例えば、AGAにとってリスクがある遺伝子のひとつが母親側から遺伝することがわかっています。

これは父親が薄毛であった場合、その子供が薄毛リスクを受け継ぐということと矛盾しているという証明がされています。 つまり、父親の薄毛の要因のひとつがそのAGAのリスク遺伝子であったとしても、子供には父親からそのリスクを受け継ぐことはないことになります。

また、AAの遺伝についても研究により、

  • 家族内で発症が多い傾向がある
  • 双子(一卵性)はAA発症が一致しやすい
  • アトピーなどの皮膚炎と合併しやすい

などの遺伝との関係性があることが報告されています。

これまでの遺伝研究によって、薄毛と遺伝の関連性について新たな発見が報告されてきています。

しかし、これらにおいても必ず発症する原因ということにはなっていません。

遺伝を含め、多因性であると考えられています。 よって、遺伝的な部分を解決できなくても、そのほかの薄毛要因・原因に対して予防対策することが大切です。

具体的な予防策としては、

1. バランスのとれた食事

髪に良い食材があるという話はよくありますが、科学的な根拠が乏しいことも。

また、過度なダイエットなどで栄養失調になると髪の成長が阻害され、抜け毛が多くなる原因にもなります。

髪にとっては偏った食事をひかえて、バランスよく栄養を摂取することのほうが大切。 でも忙しくてそれが難しい方は、不足しがちな栄養素をサプリメントなどで上手に取り入れてみましょう。

2. 規則正しい生活

ストレスや疲労、寝不足は自律神経系や内分泌系が乱れ、体に不調をきたすことがあります。毛髪の成長にもマイナスになることは否定できません。生活のリズムを整えましょう

3. 紫外線対策

紫外線は毛髪や頭皮に対して炎症などのダメージを与えることがあります。

頭皮の炎症は、毛の成長を妨げて抜け毛を増やす可能性も。屋外では帽子や日傘などを活用することを心がけましょう。

4. 頭皮マッサージ

髪の成長には、栄養素や酸素をたくさん必要とし、多くが毛細血管を通して運ばれてきます。頭皮マッサージをすると頭皮の血行がよくなり、毛髪を生みだす毛母細胞の働きを助けます。風呂上り時に行うとより効果的で、頭皮ケアアイテムを用いるのもいいでしょう。

5.育毛剤を使う

スキンケアと同じように、薄毛の症状に悩む前から美容液感覚で育毛剤を取り入れるのも薄毛予防法としてよい方法。発毛の促進や、脱毛を予防する効能をもつ育毛剤がおすすめです。

あ!薄毛!!気づいたらどうすればよいの?

もし、あなたが薄毛に気づいてしまったとき、どのようにすればよいでしょうか。

先に挙げた予防策だけでなく、しっかりと薄毛の対策をしていきましょう。

①頭皮を意識した正しいシャンプーを心がける

頭皮環境を整えるにはシャンプーを正しく行うのがなにより大切です。

シャンプーで洗うのは髪でなく頭皮、という事を意識しましょう。

また、シャンプーは頭皮の事を考えたスカルプシャンプーを選択するのが良いでしょう。 洗浄成分については意見が様々ですが、スカルプシャンプー用に開発された処方なら問題ありません。

頭皮に溜まった汚れや余分な脂分を取り除き、配合された高い保湿機能で、頭皮環境を整えることが重要です。

正しいシャンプーの仕方

髪のもつれをほぐす

髪の長い方や絡まりやすい方は、目の荒いクシやブラシで毛先のもつれをほぐしましょう。

もつれたままシャンプーをすると髪にも頭皮にもダメージを与えてしまいます。

予洗いは2~3分(38℃前後のぬるま湯で)

髪全体をしっかり濡らし、髪や頭皮の汚れを落とし整髪剤の油分などを落ちやすくさせます。

汚れの70%は予洗いで落ちますし、次に使うシャンプーの泡立ちも良くなります。

シャンプーはしっかり泡立てる

適量のシャンプー液を手のひらにとり、軽く泡立たせながら髪と頭皮になじませます。

シャンプー液をたくさん使う必要はありません。

頭皮を意識して洗う

指の腹で頭皮全体をほぐすように洗います。爪を立てたり、強い力でゴシゴシするのは頭皮に良くないので気をつけましょう。

頭皮が洗えたら、予洗いで落ちなかった整髪剤など、髪についた汚れを泡で包み込むようにしてやさしく洗います。

すすぎは丁寧に

しっかり髪にお湯を通して洗い流します。

「きちんと流した」と思ってから、もうひと流しするくらいが丁度良いでしょう。

コンディショナーやトリートメントを使う

リンスやトリートメント、コンディショナーを使う場合は頭皮にはつけず、毛先につけるようにしましょう。

②髪を正しく乾かす

ドライヤーの熱は髪に悪い、刺激で薄毛が進むと思って自然乾燥にする人もいます。

ですが、濡れたままの髪や頭皮はとても危険な状態なんです。 濡れた髪はキューティクルが開いた状態なので折角シャンプーやトリートメントで取り入れた潤い成分や栄養が流出しやすく、少しの摩擦でも傷んでしまいます。

頭皮は湿った状態でいると雑菌が増え、ニオイや炎症の元になります。シャンプー後はなるべく早めに根元からドライヤーで乾かすことが大切です。

正しいドライヤーの使い方

ドライヤーの前にタオルドライ

シャンプーが終わったら、乾いたタオルで根元から丁寧に水気を取りましょう。

この時「もみもみ」「ごしごし」は絶対にしないこと。

タオルを優しくあてて「ポンポン」と軽く叩いて乾かします。 髪が長い方は目の荒いクシなどで毛先の絡まりをほぐしてから乾かすと、よりダメージを抑えられます。

ドライヤーは髪から少し離して使う

髪は熱に弱いので、高温を一箇所に長時間あててしまうと、ダメージを受けて枝毛や切れ毛になる場合があります。

ドライヤーは20センチ位離して、一箇所に集中しないようできるだけ動かし続けましょう。 この時、髪を乾かそうとするのではなく「頭皮を乾かす」事を心がけると、髪は自然と乾いていきます。髪をかきわけて、頭皮が良く乾くようにしましょう。

ぬれた髪をブラシで梳かしながらのドライヤーはダメ。

ぬれた髪は摩擦にも弱いので、ある程度乾いてからブローしましょう。

最後の仕上げ

全体が乾いたら最後に冷風をあてましょう。

髪のキューティクルが引き締まり、髪が落ち着きツヤ感もアップします。

③パーマやカラーは極力減らす

髪が細くなってボリュームがなくなったり、分け目が目立つようになると思うようなヘアスタイリングができなくなります。

パーマでボリュームアップすると薄毛カバーの効果はありますが、髪や頭皮には負担がかかります。

ヘアカラーも同様ですので、できればしない方が髪と頭皮には良いでしょう。

ですが、気になる白髪は染めたいですし、パーマやカラーでおしゃれを楽しむのは良い事です!

なるべく刺激の少ない薬剤を使って、極力負担を減らすような方法を選びましょう。

自宅カラーリングではどうしても刺激が強い薬剤になってしまったり、放置時間を守れず強いダメージを受けてしまうことも多いはず。

お金はかかりますが美容院でプロにカラーリングしてもらいましょう。 悩みの相談に乗ってくれるところや、施術後のケアをしっかりしてくれるところをオススメします。

④頭皮にやさしいヘアスタイル

ポニーテールやお団子ヘアなど髪をまとめるヘアスタイルは、頭皮を引っ張るので頭皮に負担がかかります。

同じヘアスタイルばかりするのはやめましょう。

分け目もずっと同じにしないで、時々変えるようにしましょう。

また、無理なブラッシングも要注意です。 毛先から優しく、静電気の起きにくい動物の毛を使ったブラシなどで丁寧に梳かしましょう。

⑤育毛剤の活用

効能が認められた成分を配合している医薬部外品の育毛剤をオススメします。

成分が浸透しやすいように、頭皮が乾いている時につけると良いでしょう。

気になるつむじや分け目などを重点的に、数か所に分けて湿布して下さい。

マッサージしながらつけると、血行も良くなります。 ヘアサイクルにもよるので、最低でも3~6ヵ月ほど使ってみて効果を確かめてください。

⑥病院で治療・相談

薄毛の原因は多岐にわたり、症状も人それぞれです。
自分ひとりでは解決できないという場合は、医療機関で治療ができます。

専門家によるカウンセリング、診察、投薬など、一人一人の悩みや症状に合わせて治療が行われます。

最近は女性の患者さんも増加しているそうで、ニーズに合わせて女性専門の薄毛外来も増えています。 悩んでいる事がストレスになり、ほうっておくと薄毛が進行する事もあります。まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症(AA)は遺伝的な要因があるとされていますが、統計学的な分析に過ぎず、薄毛になる原因は遺伝的な背景以外にも多く要因が重なってなるものだという事がわかったのではないでしょうか。

遺伝だからと諦めず、毎日の良いヘアケアを心がけていきましょう!

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キーワード

育毛剤シャンプーシリコーンシリコンラウレスキューティクルアミノ酸系洗浄力泡立ち

監修者、ライター紹介

監修
荒瀬誠治 Arase Seiji
徳島大学医学部皮膚科学分野 名誉教授
毛髪疾患の専門医師として円形脱毛症診療ガイドライン作成委員長や、日独皮膚科学会会長を務めるなど、日本を代表する毛髪医療のスペシャリスト。
1947年生まれ。1974年徳島大学医学部卒業後、同大学皮膚科入局。1991年徳島大学医学部皮膚科教授となり、現名誉教授。
専門分野:皮膚付属器の文化機構(特に毛包の生物学)、光と皮膚(特に紫外線発癌、DNA修復、癌抑制遺伝子)

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監修・ライター
西村リサ Nishimura Risa
株式会社 sandalista 代表取締役
毛髪診断士認定講 師・コスメコンシェルジ ュ・WEB ライター
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、2008 年に独立。
自身の世界観を具現化するべく「sandalista(サンダリスタ)」を主宰。
スキンケア、ヘアケアに関する執筆活動や、講演、個別レッスンを通じ 多くの方に「善い美容週間の定着」を提案している。

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監修・ライター
横田淑美 Yokota Yoshimi
株式会社アドバンジェン 製品開発部部長
2008年株式会社アドバンジェン入社。「今日という日を、思いっきり楽しんでもらいたい」という願いを込めて製品開発に注力している。
1988年京都大学大学院・生命科学研究科修士過程終了(遺伝子操作・タンパク質解析研究)。1988年国内医薬品メーカー・応用生化学研究所入所。バイオセンサーの工業化に成功。2005年(国研)産業技術総合研究所勤務。バイオセンサーの研究に携わる。

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監修・ライター
行方昌人 Namekata Masato
理学博士
1979 年生まれ。
専門分野:細胞生物学、細胞工学、毛髪科学

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